本当に外壁塗装工事が必要な住宅の見分け方

外壁塗装での施工の種類

1.ローラーを使用した塗装

ローラーにもいくつか種類があり、工事中の騒音もありません。 一般的には、DIYで施工する外壁塗装にもおすすめです。デメリットとしては、乾かすのに時間が掛かる点、細部や大きい面積では有効ではありません。

2.吹き付け塗装

手塗りに比べ、早く塗装する事が可能です。施工時間が短縮できる事で、作業性も高く、いろんな塗装が出来るのがメリットです。塗料を噴射して塗装面に吹き付ける塗り方です。施工時間を短縮できたり、模様をつけられます。

ただし、どうしても塗料を必要以上に使用してしまったり、周囲へ飛び散るリスクがあります。また機械からの騒音が発生するので、施工する状況や環境に応じて外壁塗装でも使用できないケースがあります。

3.刷毛塗り

刷毛塗りは主に、細部などで行う成功方法で、外壁塗装ではムラが出やすいので技術力必要になります。塗装経験が少ない職人だと塗りムラなどの施工不良が起こりやすいです。 外壁塗装のような広範囲の塗装には向いていないです。

 




悪質業者を見抜く4つのポイント

①悪質な施工業者や職人の実績が少ない営業会社

「外壁塗装ほど手抜きをしやすい工事はない」と言われるほど、プロでないと技術の高さが分からないです。外壁塗装業界には悪質な業者からの営業や、工務店の下請けであっても技術の低い業者や職人は存在しています。 「手抜き工事を外壁塗装をされた」
「すごく安かったので決めたが、材料は同じだったはずなのに質が低い」といったトラブルを聞きますが、理由としては以下のような点が挙げられます。

②相場費用があるが、明確ではない

塗装工事には、定価という概念が難しいです。 外壁塗装費用の内訳は、塗料代や塗装工事の人件費でも差は出ますが、その他の足場の設置・解体費用や、業者によって異なる諸経費なども含まれるため、相場は決まっていないのです。
さらに、使用する塗料のクオリティーによって大きな値段に差があります。見積では使用する塗料は分かりますが、見た目で分かるほどの知識がある人はほとんどいません。 さらに外壁塗装する面積や劣化具合によって、使用する量や補修内容も変わってくるため、他の建物を外壁塗装した場合とは比較することができないのです。

②外壁塗装工事の品質が判断できない

外壁を塗装して、工事完了時に手抜き工事をされた、質が低い工事だったということに気付く人は少なく、数年後に劣化してきてから初めて異変に気付き、後になって「質の低い外壁工事をされていた」と発覚するのが一般的です。 一般の方にとって外壁塗装した直後は、明らかに色ムラがある/表面に凹凸やひび割れがある、といった状態でない限り、気付きません。

③外からでも外壁の劣化が見えるので、営業されやすい

家の中とは違い、外壁の劣化は、外を歩いている一般の人にも見えてしまいます。 そのため、訪問営業を得意とする悪質な会社や職人ではない営業マンが、突然訪問して、「早くリフォームしたほうが良いですよ」と営業をされる人も少なくはありません。 都市部に多いと勘違いされる方は多く、糸魚川市や上越でも例外ではありません。また積雪の多い糸魚川・上越では、外壁塗装は住宅を守るのに重要な工事なため、冷静な判断が鈍る事も考えられます。
特に地震や台風の直後には、外壁のひび割れや雨漏りの不安を煽る業者が増える傾向があります。雪国なので、見た目だけではなく、防水効果なども機能面でも特に屋根や外壁の塗装は重要になりますので、工事の品質が高いところに依頼するのが、おうちを守るための第一歩と言えます。

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外壁に起こるひび割れの原因と種類

①塗膜の経年劣化でのひび割れ

髪の毛のように細く長さも短めのひび割れは、経年による塗膜劣化が主な原因です。有名な、「チョーキング(触ると手に粉がつく現象)」も同様に経年での劣化が原因です。この症状に気が付いたら早めの塗り替えが重要です。専門用語では「ヘアークラック」と呼ばれ、人的な要因やミスで考えられるのは、中塗り作業で塗料が乾く前に上塗りをした場合にも現れるケースもあります。

②縁切れで発生するひび割れ(塗装作業での継ぎ目)

外壁塗装はさまざまな条件により、影響されます。積雪が多い糸魚川や上越では、暖かくなっても雪や雨が降る事があります。気温が上がらなかったり、風が無い状態など、環境・天候からくる理由は様々です。作業が中断すると、次は、作業の途中からの施工になり、補修が必要になるなど、技術力や地元の環境にまで詳しくないと、仕上がりに差が出てしまいます。これが原因で、ひび割れが発生してしまうのです。専門用語ではこのことを「縁切れによるクラック」と呼びます。

③建物の構造上のひび割れ

地震や振動、建物の劣化の影響で、どうしても建物自体に歪みが起こります。その結果、ひび割れが起こります。地震大国なので、体感で感じない様な揺れでも建物には影響します。注意する点は、建物の構造に欠陥があり引き起こされることもあります。専門用語で「構造クラック」と呼ばれます。

④水分蒸発によるヤセでひび割れ

外壁がモルタルなどの湿式工法でできている場合は、乾燥が原因で収縮が発生し、ひび割れが起こることがあります。これが原因でできたひび割れは幅が狭くなるのが特徴です。専門用語では「乾燥クラック」と呼ばれています。




簡単にわかるひび割れの診断

幅が「0.2mm以下のひび割れ」の場合

前項でもご紹介した「ヘアークラック」は、塗料の表面がひび割れを起こしているだけの状態です。防水機能としても大きな問題はありませんので、まだ外壁塗装の必要はありません。ただし、定期的にチェックはしておきましょう。また、細いひび割れであっても、数本が密集している場合はプロの塗装業者に調査・診断してもらいましょう。

幅が「1.2mm以上のひび割れ」の場合

幅が1mm以上になってしまった場合には、塗料だけでなく外壁にもひび割れが発生している可能性があります。そのため、表面を補修するだけでなく、下地や構造部分の点検なども必要ですので、プロの塗装業者に調査・診断してもらいましょう。

幅が「2~3mm以上のひび割れ」の場合

「縁切れによるクラック」、「構造クラック」、「乾燥クラック」は、幅3mm以上のひび割れになる事が多いです。これだけの幅になると、雪や雨が入って膨張したり、冬場、外壁の中で水分が凍ったりすれば余計加速し、いっきに悪化します。その結果、最悪時は建物内部に水漏れが発生することもあります。外壁だけではなく、内部の材木にも影響するため、放置すると建物の寿命を縮めることにつながるので、早めの外壁塗装が必要です。




まとめ

外壁塗装で失敗しないために、自身で調査、診断をできる必要な少なからずあります。
悪質な業者に騙されないためにも、しっかりとご判断ください。